ヤミ米業者と農協 4
あのまま買い主が決まらないでコメが宙に浮いてしまうと、結果的に食糧事務所の勝利となってしまいます。
食糧庁とのケンカにすべてをかけている者として、黙っていられなかった……と、こんなところでしょうか。
川崎さんはこのコメを引き取ったあと、新潟食糧事務所前での販売を計画しました。
これは、日程の都合で実現しなかったのですが、週末ごとに都内で行っていたヤミ米の産地直売会では、このコメも商品として並べました。
それには、こんな張り紙がつけられていました。
「食糧庁に追いかけられたモチ米」
値段は1・5キロで1350円でした。
倉庫から強行搬出されたコメのすべてが本当にもち米であったならば、ヤミ米という指摘は筋違いとなります。
特定米穀集荷・販売の免許を持つ細山商店がもち米を扱うのは、なんら問題ではないからです。
もっとも、倉庫のなかに主食用のコメが入っていたとしたら、それはヤミ米となりますが・・・。