世界の鉄道・・・ウィーンの高架鉄道とバーデン線
ウィーンのトラム路線は、とりわけ味わい深い。
道路中央の複線軌道のほか、車道の外側に線路が敷かれていたり、折り返し用の方向転換路線が広場を回っていたり、自動車が普及する以前の時代の遺産のようだ。
自由奔放な線路の上を赤と白に塗り分けられた連接車がトレーラーをしたがえて走り回る光景に、ヨーロッパ東部に位置しながら、100年来の古きよき感性を保持し続けるこの街独特の香りの一翼がある。
その趣を立体的にしたのが、高架鉄道の路線である。
Uバーン六号線と名付けられ、地下鉄と同じ扱いになっているが、地下にはほとんど入らずに古いレンガ造の重厚な高架路線を進む。